第32回学級経営実践セミナーin東京(筑波大学附属小学校)
「一人ひとりを大切にする学級経営とは」実施報告

1 日時
2025年5月24日(土) 13:10~16:30(受付 12:30)
2 会場
筑波大学附属小学校
(住所)〒112-0012 東京都文京区大塚3丁目29−1開催日時 5月24日(日)
3 内容
⑴ 開会あいさつ
⑵ 「本セミナーの目的」について
⑶ VTR公開授業
特活×総合活動…6年生 授業者 鈴木 遼輔
公開授業をもとに見えてきた子どもの姿から、学級経営について語り合う
−−−−−休憩(14:00~14:10)−−−−−
(4) トークセッション
「一人ひとりの大切にされ感を育む学級経営」~本日の子どもの姿より~
ファシリテーター:鈴木 遼輔 登壇者 大村 龍太郎先生×上條 大志
(5)実践発表
①「知性」を育む探求型授業と学級経営 溝越 勇太 14:10~14:30
②一人ひとりを大切にする学級経営 柳 圭一 14:30~14:50
③誰一人取り残さない学級経営の視点 上條 大志 14:50~15:10
(6)セミナーリフレクション 大村 龍太郎先生
(7)閉会行事 16:35終了
【実践の報告】
今回は、VTRでの授業視聴であった。内容は、1年生との異学年交流に向けてどんなことをしていくかという内容であった。本校は、特活・総合的な活動・行事活動をまとめて「総合活動」という合科でカリキュラムを組んでいる。授業を視聴した参観者からは、特活との違いが質問に上がった。また、子どもたち一人ひとりの姿として、話を練り上げていく姿に様々な意見が寄せられた。参加者の方々は、自分の学級に所属している子どもの姿と重ね合わせている様子がうかがえた。特に、話し合いになかなか前向きになれない子どもがいるなど、実際の授業場面を想定しての質問や意見が出るなど、非常に有意義な時間を過ごすことができた。トークセッションは、授業の協議と講演とのハイブリットのような形で進んでいった。
また、三名の先生方に実践発表をしていただいた。溝越先生からは、教科教育(国語)的な視点からの学級経営についてお話していただいた。上條先生からは、特別支援の立場から、「誰一人取り残さないとはどういうことか」を子どもの姿からお話していただいた。柳先生からは、ICTを軸とした学級経営とその展開についてお話していただいた。アンケートから、この実践の質疑応答についてじっくり時間をとることが必要であったと感じた。
大村先生からは、全体を通じたリフレクションと学級経営の根幹についてお話していただいた。特に、「良い学級を作る」のか、それとも「良い学級を作ろうとする子どもを育てる」のかという話は、非常に心を動かされる言葉であった。しかしながら、ここにおいても時間が少なく、参加者アンケートからは、その内容をもっと聞きたかったという旨が伝わってきた。