第31回学級経営実践セミナー(山梨)
「子どもをエンパワメントする学級経営の実現」
実施報告






2025年1月25日(土)に学級経営実践セミナーin山梨を開催しました。当日は50名近くの参加者のもと、学級経営について語り合い、議論しあうことができました。今年度のテーマは「子どもをエンパワメントする学級経営の実現」でした。実践の有効性や実践の根底にある教師の考え方について深めることができた有意義な会となりました。以下、詳細です。
日時 2025年1月25日(土) 13:15~16:50(受付 12:45)
会場 韮崎市民センターNICORI 〒407-0015 山梨県韮崎市若宮一丁目2番50号
参加者数 48名
プログラム
12:45 ~受付
13:15 ~開会
(1)開会あいさつ
(2)基調提案 「子どもをエンパワメントする学級経営」 (5分)・・・渡邊克吉
(3)発表
①ポジティブ行動支援に基づいた学級経営 松山康成 13:20~13:40
②PBSをベースにした中学校における学級経営 京島健一 13:40~14:00
③小学校生活における自治的活動と、学級内の繋がり 渡會裕輝 14:00~14:20
④リフレクション1
松山康成,京島健一,渡會裕輝,赤坂真二 14:20~14:50
休憩(14:50~15:00)
⑤学習者主体の学びと伴走する教師と子どものエンパワメント 細野貴寛 15:00~15:20
⑥教室における感情の表出・共有を伴った対話の意義
-「ホッとタイム」の取り組みから- 渡邊克吉 15:20~15:40
⑦子どもをエンパワメントする学級経営とは 赤坂真二 15:40~16:00
⑧リフレクション2
細野貴寛,渡邊克吉,赤坂真二,松山康成 16:00~16:30
(4)閉会行事 16:50終了
【セミナーの振り返り】
過去5年間様々なテーマで学級経営について学びを深める場として、学級経営実践セミナーを開催してきました。毎年地域の教育課題は何か、今地域にとって必要なことは何かを考えながらテーマ設定を行ってきました。今年度は「エンパワメント」をキーワードとして、どのような学級経営が子どものエンパワメントにつながるのかを学び合いました。松山先生、赤坂先生の講座や4つの実践・研究発表を通して、それぞれの実践の根底にある教師の「考え方」や「信念」に共通項があることが見えてきました。それは、「関わりの中で子どもたちを育むこと」や「かけがえのない自分のよさへの気づきを促すこと」といったことでした。子どものエンパワメントを行う上で、教師が何に価値を置き、どんな信念をもっているかが重要になることを改めて感じた時間でした。また、エンパワメントというと教師の直接的なアプローチがイメージされますが、その他にも、セルフエンパワメントやピアエンパワメント、ソーシャルエンパワメントと様々なエンパワメントがあり、これらの相互作用を高めていける「環境をつくること・調整すること」の重要性も示唆されました。日々の実践を進めていく上で、今後もエンパワメントを意識した取り組みが広がっていくことが期待できるセミナーでした。何よりも、参加した皆さんがエンパワメントされた素敵な1日となりました。ありがとうございました。