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​第41回学級経営実践セミナー(山梨)
「子どもの心の育ちを支える『環境』としての学級をどうつくるのか」
​実施方向

 2026年1月24日(土)に学級経営実践セミナーin山梨を開催しました。山梨では7回目の開催となりました。今年も県内外から50名を超す参加者の方々が集い、学びを深めることができました。今年度のテーマは「子どもの心の育ちを支える「環境」としての学級をどうつくるのか」でした。4本の実践発表を通して、子どもにとって安心して過ごせる環境づくりのための手立てや実践を支える考え方が提起され、会場が一体となって議論を深めることができた有意義な時間となりました。以下、詳細です。

テーマ「子どもの心の育ちを支える『環境』としての学級をどうつくるのか」
日時  2026年1月24日(土) 13:00~17:00(受付 12:30)
会場  韮崎市民センターNICORI 〒407-0015 山梨県韮崎市若宮一丁目2番50号
定員  55名


 【プログラム】              
12:30 ~受付
13:00 ~開会

(1)開会あいさつ
(2)基調提案 「子どもの心の育ちを支える環境としての学級とは」

渡邊克吉

(3)発表

①人的環境づくりについての理論と実践

松山康成 13:15~13:35

②『安心感』が『挑む力』を生み出す-『選べる環境』が育む,自己決定と相互尊重の学級風土-

饗場大介 13:40~14:00

③子どもが自然と動き出す教室~主体性を支える環境づくり実験記録~」

諏訪有香 14:05~14:25

④リフレクション1

松山康成,饗場大介,諏訪有香,赤坂真二   14:25~14:55

休憩(14:55~15:05)

⑤みんなでつくる″オープンなクラス″~つながりをつくる環境づくり~

笠井 恵 15:05~15:25

⑥十人十色~だから学級経営はおもしろい~違いを知り、違いを認め、支え合う環境をめざして

渡邊克吉 15:30~15:50  

⑦学級経営と環境づくり

赤坂真二 15:55~16:15

⑧  リフレクション2

笠井恵,渡邊克吉,赤坂真二,松山康成  16:15~16:45

(4)閉会行事   17:00終了
 

【セミナーの振り返り】

「多様性の包摂」が次期学習指導要領の論点整理における、キーワードとして示されました。教室には様々な背景を抱えた児童・生徒がおり、今後ますます多様化が進んでいくものと思われます。このような状況において、いわゆる「管理・統制」や「揃える」といった考え方を基盤として学級経営を行っていては、立ち行かなくなるのは想像に難くありません。重要なのは子どもを取り巻く「環境」に働きかける視点をもつことです。
子どもの心の育ちにとって、環境から受ける影響は非常に大きく、特に学校生活においては「どのような環境で過ごしたのか」がその子の育ちにとって、非常に重要になります。今回のセミナーでは4つの実践発表において、教室における「環境づくり」に着目した実践が提起されました。
饗場先生は「自己決定」と「相互尊重」をキーワードとして、教師自身が子どもを深く理解し、一人一人にとことん寄り沿う実践を、諏訪先生は教室を支える様々な子どもたちにスポットライトを当てる実践をそれぞれ提案しました。いずれの実践も、教師の願いや子どもに対する優しさや温かさが基盤となっていました。
リフレクションでは松山先生から「学校に対する違和感」への問題提起がなされ、会場全体を巻き込んだ議論となりました。2人の実践は、現状に対する様々な「違和感」を感じながらも、試行錯誤しながら実践に取り組む様子が表れていました。学校に未だにあるであろう「~すべき」や「普通はこうだろう」といった考え方やあり方が子どもも、そして教師自身をも苦しめているのかも知れません。それらを批判的に見直していくことの意義を確認することができました。
笠井先生は子どもたちが「つながり」をもてるように様々な仕掛けを施しながら、子どもたちが生き生きと活動する実践を提案しました。また、教室のみならず職員室、そして地域との関係づくりにも注力し、子どもを支える豊かな環境づくりがなされていました。渡邊先生は「違いを認め合い、支え合うこと」や「ありのままの自分でいいんだ」といった価値を、子どもたちと共有し、支え合う関係づくりを行う実践を提案しました。いずれの実践も、教師や子ども同士の関係づくりを大切にしており、人的環境づくりの重要性が示されました。
赤坂先生から示された「教師が最大の環境である」という言葉は、今回のセミナーを総括する言葉でした。教師の在り方、考え方、関係性など、私たち自身が子どもにとっての重要な環境であることを意識し、常に自身の在り方を問い直していくことの重要性を再認識することができました。

【参加者アンケートから】

  • 実践的で勉強になりました。理論をしっかり踏まえた上で実践していくことでさらにより良い実践につながること思いました。 学会参加してみたくなりました。ありがとうございました。

  • 学年職員が実践発表をすることがきっかけで参加させていただきました。環境のデザイナーになるという言葉が今日の収穫で す。こんな素敵な学会があることが、普段ブラックと言われる 職場で働く身としては、希望の光、これならできそう、というヒントをたくさんもらうことができました。ありがとうございました。

  • 実践セミナーという名前の通りに、それぞれの先生の実践を詳しく知ることができました。すぐに真似したくなる手立ても勉強になりましたが、各先生方の実践の根底にある教師の信念や在り方まで触れることができたので、充実感が一層高まりました。また、 山梨の先生方と新しく知り合いになれたことも貴重でした。さまざまな経験年数の方が、このセミナーに参加されていて、地域全 体で一つの強力な塊ができているのだなと実感しました。本日のセミナーを運営された先生方、発表された先生方、参加された 先生方に敬意を持ちますし、非常に感謝しております。本日は誠にありがとうございました。

  • 今回のセミナーを通して、子どもにとって最も重要なのは「誠実で信頼できる教師という環境」であると強く感じました。 子どもと共に何を学び、どう学ぶのかを深く理解し、その実践のために研鑽と挑戦を続ける姿勢こそが「指導力」だと再認識しました。一方で、いまだに恐怖や脅し、教師の快・不快による支配を“指導”と誤解し、子どもにだけ変化を求める教育が残っている現状も痛感しています。だからこそ、子どもが経験から学ぶことを大切にし、一人一人の強みと存在を尊重する実践報告に深く感銘を受けました。 この尊い挑戦が、さらに広がっていくことを心から願っています。

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​学会への問い合わせは右の事務局メールアドレスまで info@classroom.gifts

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