第35回学級経営実践セミナー(兵庫)実施報告
1 テーマ
「学級経営を“研究のまなざし”で見つめ直す1日」
2 概要
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日時 2025年8月23日(土)12:00~17:00
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会場 兵庫大学サテライトキャンパス(東加古川駅南 モリタトレードビル3F)
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参加者数 17人(内登壇者5人,スタッフ3人)
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プログラム
12:30 受付開始
13:00 開会あいさつ・学習会の趣旨
13:10 発表① 岡田広示(兵庫大学)
13:40 発表② 川上健治(明石市立高丘西小学校)
14:10 休憩
14:20 発表③ 黒田夕紀(明石市立錦が丘小学校)
14:50 発表④中野裕香子(明石市立高丘西小学校)
15:20 休憩
15:30 フロアにて登壇者×参加者での協議
16:50 学習会総括:阿部先生(上越教育大学大学院)
3 発表の概要
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岡田広示氏
学級経営研究を教育心理学,教育社会学,教育方法学,教育制度学の4つの視座から整理し,本学会既発表論文を分類し現状を確認した。それを元に参加者がどの視点で学級経営研究を進めるかの検討課題を提示した。
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川上健治氏
学級経営についてプランシートを作成し,問題意識や学級経営についての方法を通してその有効性を明らかにした。またプランシートの効果検証の枠組みを明確にすることで,その妥当性の検討を求めた。
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黒田夕紀氏
勤務校における「フェアな話し合い」を軸とした学校全体の取組を報告し,研究と実践の接点を示した。
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中野裕香子氏
学校長の立場から不登校および教員のメンタルヘルス等のデータを背景に,チーム担任制の導入と運用について報告があった。チーム担任制を通して全教職員で全児童生徒を見守る体制の意義を示した。
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阿部隆幸氏
全体の総括として学級経営と授業実践の捉え方について解説した。学級経営は授業実践と両輪に捉えられがちだが,これからは学級経営が授業実践も内包しており1つのものと捉えることが必要であることを示した。
4 アンケート結果より(n=14)
(1) 総合満足度をお聞かせください。
1満足ではない(0) 2やや満足(0) 3満足(0) 4概ね満足(5) 5大変満足(9)
(2) 本日の発表内容でよかったと思うことを教えてください。
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これまで学級経営をするにおいて科学的な視点(方法学,心理学,制度学,社会学)の大切さがわかっていなかった。夏休み明けからはしっかり調べ学んでいきたい。
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学術的な部分と現場での実践と両方向から学べたこと。
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学級経営観について学べたこと。
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発表された先生をはじめ参加されたみなさんの熱意を感じたことが一番です。学級経営について深く考える機会も減ってきたのでよかったです。自分自身を見直すことができました。
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4つの学問からの定義,学級経営プランシート(理論),フェアな話し合いについての学校での取り組み(実践),チーム担任制についての学校での取り組み(制度)と流れがよかった。
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学級経営のことについて話すことはないのでたくさんの話を聞くことができてよかったです。他校で取り組んでいることが聞けて尚且つ学級経営を中心に進める内容を聞けて本当に良かったです。
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岡田先生の最初の話で提起していただいた教育方法学,教育心理学,教育社会学,教育制度学に往還した実践例を聞くことができたところ。
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学級経営を研究するためのフレーム提案,学級経営を充実させるための実践提案,そしてチーム担任制という教育制度について多様なテーマで提案いただき学びが深まった。
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今日の実践発表は理論の話もあり,実践の話もあり様々な立場からのものだったので大変参考になりました。多様な視点から学級経営について考えることができました。
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発表をお聞きした後で、自分で考えたことをフロアで交流できてよかったです。
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他校の実践など,なかなか知ることのできなかったことを具体的に発表していただきありがたかったです。また「チーム学校」をする上で子どもが常に主語となるころが大変印象に残った。
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川上先生が作成にあたっている「プランシート」が一般化することで様々な立場の先生に役立っていくと思います。当時,新任で着任した際に「枠」があることの良さ悪さはあるかも知れないが現実になってほしいと思います。
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自分の知識が浅いため,深く理解するところまで至らなかった部分もありましたが,学級経営プランシートの実践の中でのフェアな話し合いが非常に興味深く聞かせていただきました。
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岡田先生のご提案より4分野の定義に照らし合わせて学級経営研究を捉えること,阿部先生の総括より同時学習の観点でとらえること,川上先生と黒田先生のご発表より研究の進め方まとめ方を学べたこと,中野先生のご発表より精度,職員室経営の観点まで視野を広く視座を高くできたこと。
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実践と理論を結び付けながら自分の実践と比べながら2学期に向けて考えることができました。
(3) 今後,学級経営に関して取り組みたいこと,感想等あればお書きください。
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チーム担任制度を介した学級経営について教員(担任等)の先生たちと実践的に研究したいです。
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昔と同じような感覚で学級経営はできないと思います。自分のクラスは自分でやる,子どもたちの力を自分が高める,そういった古い意識も変えつつ,よいものは残し今の時代に合ったものを作っていく必要性を感じました。
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今年度より特別支援学級担任になり新たな視点で学級経営に取り組んでいる。実践をまとめ汎用性のあるものを見出したい。学級経営に関しては校内での取り組みに関わっていけるように今後も尽力したい。
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阿部先生が話された学習と学級経営は◎だというのは自分自身も思っていたので今後も続けて取り組んでいきたいです。
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ある実践を学校で取り組んでいたとしても公立学校では異動があることや教員間の力量によって実践を継続することや,すべての子どもに公平に教育を行うことには限界があるということを感じた。一般化するには教育制度学の視点からアプローチし確かなエビデンスと教員養成が必要であると思いました。
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How toのセミナーは多くなっていますが,そうではない「研究」よりのセミナーであったので他では聞けない内容で来られてよかったと思いました。他都市の先生方とお話ができたことも新たな情報が得られてよかったです。
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実践の発表だけだなくフロア同士で話をする場も設定してくださったので学びが深まりました。
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学級づくりをもって授業も取り組む,授業の中で学級づくりも,それが大切だと感じました。研究の視点でとても勉強になりました。
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チーム学校が自校で行われているわけではないが意識としてまず隣のクラスも自分の受け持つクラスといういう意識をもって関わっていきたいと感じた。
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研究という目線で「学級経営」について振り返ることができたことが,とてもありがたかったです。自分が持つ学級経営の基を振り返り,よりアップグレードできるように子ども達と成長していきたいと思います。
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共感できるところもあり初めて学ぶ内容もあり,たくさん吸収させてもらえたことがとても有意義な時間だったと感じました。今後の卒業研究や実習に活かせるよう自身でも多角的に考えていきたいと思います。
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分野を意識した分析で実践を整理すること,リサーチクエスチョンを定めていくこと。
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目標をより焦点化し言語化すること。
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研究方法,検証方法等「研究「論文化」の営みについて学ぶことに取り組まなければならないと思いました。
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特別支援学級で個の関わり重視されていますが今年初めて担任になり特別支援学級でも学級経営と授業づくりが同時でないといけないと感じていたことが,今日の阿部先生のお話ですごく納得がいきました。